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骨盤のゆがみを運動で予防する


▷骨盤のゆがみとは

最近よく「骨盤のゆがみ」という言葉を見聞きします。女性のあいだでは、骨盤矯正ダイエットにも関心が集まっていますが、そもそも骨盤のゆがみとはどういう状態をいうのでしょうか。

骨盤というと、腰のあたりにある大きな骨を連想される方も多いかもしれません。実際の骨盤は、腰椎(背骨の腰の部分)の下にある仙骨を中心に、両脇に大きく広がる腸骨、それに恥骨や坐骨など複数の骨によって構成されています。

それらの骨は、関節や靭帯、筋肉によって支えられていますが、なんらかの理由(運動による衝撃、習慣的な悪い姿勢、出産など)によって、結合部がずれたり、ゆるんだり、あるいは骨の向きが傾いたりすることがあります。そうした状態の総称が、骨盤のゆがみです。ゆがみが起こる場所によって、腰や筋肉、内臓などが影響を受けるため、人によってさまざまな症状がみられます。

若い世代の場合は、ストレッチ運動などで骨盤の位置を矯正しやすいのですが、中高年世代の場合は筋肉や靭帯のサポート力が低下しているため、骨盤ゆがみが慢性化しやすくなります。その結果、立つ・歩く・座るといった日常の動作がスムーズでなくなったり、なんとなく体調が良くない状態や腰痛などの症状が長期化しがちです。

また一般に、骨盤のゆがみは女性に多くみられますが、男性にも少ないわけではありません。女性に多い理由は、もともと骨盤を支える筋肉量が少なく、靭帯なども柔軟にできていて、ゆがみを起こしやすいからです。一方、男性の場合は、靭帯などの柔軟性が低いため、一度ゆがむと矯正しにくいという特徴がみられます。

中高年の骨盤ゆがみとその影響を知り、毎日の生活のなかに予防のための運動を取り入れましょう。

▷自分でチェックしてみよう

骨盤のゆがみに関連する症状のなかでも、もっとも多くみられるのが2つのタイプの腰痛です。

その1つは、骨盤のゆがみによって腰椎に不均衡な力が加わり、クッションの働きをする椎間板(軟骨)の変形を促進することで起こります。椎間板症や椎間板ヘルニア(坐骨神経痛)などが、その典型です。

もう1つは、腰椎の周辺の筋肉にストレス(緊張)がかかり、筋肉が硬くなって起こる腰痛(筋筋膜性腰痛)です。筋肉ストレスが背中や肩にまで広がり、背中痛や肩こりを起こすこともあります。

腰痛の多くは「原因不明」とされますが、長引く腰痛では、骨盤のゆがみを疑ってみることも大切です。

一方、骨盤部分には、多様かつ繊細な神経ネットワーク(仙骨神経叢、下腹神経叢など)があって、下肢の筋肉や骨盤内の内臓(腸、生殖器、膀胱など)の機能を調節しています。骨盤のゆがみにより、神経ネットワークの一部が影響を受けると、下肢への影響(しびれや痛みなど)、便秘、生殖機能の不順や低下、排尿障害などの一因になることが指摘されています。

腰痛をはじめこれらの症状が出やすい人には、外見にもサインがみられることが少なくありません。外見のサインとは、立ったり、歩いたり、座ったりするときの姿勢やクセのことで、自分でもチェックすることができます。

たとえば、鏡の前に立ってみます。肩や腰の位置に、左右で違いがありませんか。からだは完全な左右対称ではないので、だれでも少しの違いはありますが、どちらかの肩が極端に下がっていたり、腰骨の位置がはっきり違っている場合には、要注意です。中高年の方には、両膝がゆるんで開いている、膝が曲がっているというケースもみられます。

次に、少し歩いて(足踏みして)みましょう。骨盤のゆがみで左右の足のバランスが悪くなっていると、頭が左右に揺れます。目を閉じて足踏みすると、位置がどんどん移動してしまうこともあります。

また、椅子に腰掛けると、すぐに足を組むクセはありませんか。骨盤がゆがんでいると、座った姿勢が安定しないので、無意識に足を組んでバランスをとる傾向がみられます。とくに、いつも同じ側の足を組むクセがある場合は要注意です。


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